2022年の自詠短歌たち
ここだけの話がとても耳寄りで今日から僕もマルチ友の会
敵対的TOBが成立し今日から君はあいつのものだ
勉強をしたって赤い花マルはもうもらえないのかノスタルジア
本日は動物園はお休みです チンパンジーのストライキです
まっくらなよるがすこしこわいです はやく白夜にならないかしら
戦場を流れる血々の代わりにはならないけれど献血に行く
今日もまた夢の中身は妄想でこの物語はフィクションです。
未発表の自詠短歌たち
ちょっとまだ犬語はわからないけれど俺もお前のことが好きだよ
いつだってしっぽを振ってくれるから君は犬だな裏切らないし
犬だって裏切ることもある ご褒美がないと気づいた時とか
はじめからお手もおすわりもできたけどぼくもなにかをおしえたかった
1万の香水よりも100円のパンに喜ぶ君だから好き
イタズラが好きなあなたが笑っててきょうもどこかで罠が待ってる
唐突にですます調で話す君 あれ、俺、なんか悪いこと、した？
この気持ちを表す単語がまだなくてきみの名前をつけてあげよう
この夢の続きはたぶん有料で払いたくても払えないんだ
イメチェンをしたって中身は変わらない あなたことは嫌いだからね
泣いている君はやっぱり可愛いし俺はやっぱりクズだと思う
こんなにも君を笑顔にできるのか もっとドーナツ買えばよかった
食べかけのパンを「はい、これおみやげ」と渡してくるような子が好きです
君が左利きだと知った時「左利き」も好きな理由になった
水をやりすぎたら枯れてしまうのでサボテンみたいに育ててほしい
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